日本とデンマーク 地方交流紹介 第6回
登別市とフォーボー・ミッドフュン市

令和2年12月10日
   登別市は、人口46,881人、北海道支笏洞爺国立公園の中核に位置し、登別温泉を抱え、毎年300万人を超える人々が訪れる北海道有数の観光都市であるとともに、北海道で最も進んだ重工業地帯の室蘭工業圏の一翼として発展してきました。小笠原春一市長は、「「温泉のデパート」と呼ばれるほど豊富な種類の泉質に恵まれた温泉、数多くの大自然、独創的ないくつものテーマパークが、皆さんの日ごろの疲れを吹き飛ばす“癒し”になると確信しています!皆さま“癒しの地”登別へ、ぜひとも一度お越しください!」と呼びかけています。

   フォーボー・ミッドフュン市(Faaborg-Midtfyn)は、人口51,552人、フュン島南部に位置します。2007年の自治体制度改革に伴い5つの自治体が統合し、その中で一番大きなフォーボー市と「フュン島の真ん中」の意味をもつデンマーク語「ミッドフュン」を組み合わせて、フォーボー・ミッドフュン市となりました。風光明媚な港を擁し、史跡イーエスコウ城、デンマークが誇る作曲家カール・ニールセンが少年時代を過ごした家などがある約800年の歴史をもつ古都です。同時に、地元企業が新しい投資やビジネスを進めることができるよう市を上げて取組み、また、文化活動を通じて、若者が地元愛を深めるよう様々な文化施設の整備を積極的に進めています。

   平成2年(1990)7月に開園した登別マリンパークのニクス城が、デンマークのフォーボー・ミッドフュン市内にある「イーエスコウ城」をモデルに建設されたことがきっかけとなり、フォーボー・ミッドフュン市と登別市との相互の訪問がはじまり、平成9年(1997年)には、「友好の絆(Bond of Friendship)」を取り交わし、その後、平成19年(2007年)には友好都市提携を結びました。平成4年(1992年)からは、登別市中学生派遣団のデンマーク交流も開始し、現地ファミリーの元でホームステイをしながら、市内学校での授業体験などを通して、貴重な体験をしています。また、登別市ではデンマーク青年研修員の定期的な受け入れ事業も実施している他、フォーボー・ミッドフュン市職員や医療福祉など多種分野で活躍している多くの方々が、医療・福祉施設などの視察、市民との交流のために登別市を訪れてきました。

   令和2年(2020)12月、ハンス・スタウンセアー市長の招待により、宮川学在デンマーク大使は、昨年11月に続き、同市を再訪し、同市と登別市及び日本との交流の現状と展望について意見交換を行い、また、市内の文化施設(美術館及び映画施設)及び企業(板金工場及びチョコレート工場)を視察しました。
 

中学生交流(写真 登別市) 


フォーボー市演劇学校(写真 フォーボー・ミッドフュン市)


地獄谷の鬼花火 (写真 登別市) 


フォーボー・ミッドフュン(写真 同市)

登別地獄谷 (写真 登別市)
 


   
登別市のマリンパーク・ニクス(写真 同パークFB)
 

旧フォーボー市庁舎前の広場(写真 日本大使館)
 

 
小笠原春一登別市長 (写真 登別市HP)
 


 スタウンセアー市長(写真 同市HP)
    
    
中学生派遣団のフォーボー・ミッドフュン訪問 (写真 登別市)   
 
    
 2013年 フォーボー・ミッドフュン市訪問団の訪日 福祉施設の視察
 
2018年登別市を訪問したスヴェイネ在京デンマーク大使(当時。現インド大使)(写真 登別市)



2020年フォーボー・ミッドフュン市を訪問した宮川在デンマーク日本大使