ヨハネス・クヌッセン氏の64周忌 遺徳を偲んで

令和3年2月10日
   1957年2月10日、ヨハネス・クヌッセン機関長は、和歌山県の厳寒の海に飛び込み、日本人漁民の救出を試み殉難されました。その勇気ある行為は語り継がれ、日本とデンマークの友好関係の礎として、多くの人々の胸に刻まれてきました。
   ヨハネス・クヌッセン氏の故郷にあるバングスボー博物館の一室には、概要以下の説明と故人ゆかりの写真、遺品が展示されています。

   「ヨハネスは、1917年12月22日、フレデリクスハウンで生まれ、父親は果物の卸売業を営んでいました。地元の学校に通ったヨハネスは、卒業後、技術士として訓練を積み、航海機関士となるべく専門学校に進みました。少年時代も成人してからも、いつも元気がよく、どこに行っても回りの人を笑顔で一杯にする人でした。1940年1月、A.P. モラー・マースク社に機関士補として入社し、1952年機関士に昇進、1957年1月22日、エレン・マースク号の機関長として乗船、それが最後の航海となりました。そして、運命の2月10日午後9時過ぎ、荒天の中、名古屋から神戸に向かう同船は、和歌山県日ノ御碕沖にて、炎上する日本の漁船を発見、救助に向かいました。」

   2021年2月4日、64周忌に先立ち、宮川学駐デンマーク大使は、故人の故郷フレデリクスハウン市のビヤギッド・ハンセン市長とオンライン会談を行い、クヌッセン氏の遺徳を偲び、また、新型コロナ感染症収束後のフレデリクスハウン市と和歌山県の高校生交流の再開、今後の両国のビジネス機会やスポーツ交流の展望について意見交換しました。


    Bangsbo Museum


Frederikshavn harbor in August 2020
 
 
  Ambassasor MIYAGAWA holds the photo of the statue of late Knudsen on the top of the hill in Wakayama, Japan
(on 4th February 2021 after the online meeting with Mayor Hansen)

 
 

Johannes at local school, centre in the 3rd row (from Bangsbo Museum)  

 
At Bangsbo Museum during a private visit in August 2020 (All photos were taken by Ambassador MIYAGAWA)