日本食普及の親善大使

令和元年6月26日

平成28年2月、日本の農林水産省は、日本食・食文化の海外への普及をより一層推進するため、国内及び海外の日本食関係者等21名を新たに「日本食普及の親善大使」に任命しました。親善大使は、日本食・食文化の国内外への更なる魅力発信を図り、日本産農林水産物の輸出拡大に繋げることを使命にしています。

 

親善大使の主な活動内容は、以下のとおりです。

1.     農林水産省が実施する日本食・食文化の普及事業への協力

2.     自らの活動や出演するメディアでの日本食・食文化に関する情報発信

3.     プロの視点に立って日本料理関係者等へ助言することなどを通じた、国内外への日本食・食文化の普及

 

デンマークにおいては、南デンマーク大学教授兼フード・ライターのオーレ・モウリットセン氏が任命されました。

 

オーレ・モウリットセン教授

 

 

モウリットセン教授と末井大使

Professor Mouritzen and Ambassador Suei

 

“Det er en stor ære at blive udpeget som Japansk Madambassadør. Jeg har I mange år været passioneret interesseret I det japanske køkken, og jeg vil som ambassadør fortsætte med at udbrede viden om japansk mad og madkultur.”

 

「日本食普及の親善大使に任命されたことは、非常に光栄です。私は、長年、日本食文化に魅了されてきました。今後は、同親善大使として、日本食・食文化に関する知識をさらに広めていきたいと思います。」

 

 

オーレ・モウリットセン氏は、科学者で生物物理学の教授です。同氏の研究は、基礎科学に加え、生物工学、生物医学そして料理学への実践的な適用と広範囲に及びます。同氏は、デンマーク王立科学・文学アカデミー、デンマーク工学アカデミー、デンマーク美食学アカデミー、シグマ・カイ科学研究学会に選出されています。同氏は、専門分野において種々の書籍、記事を発表している他、それらの活動に係り、数多くの名誉ある賞を受賞しています。

余暇には、著名な料理家とコラボレーションして料理を作るなど食に関する知見を深め、食の科学に関する数多くの書籍や記事(Sushi: Food for The Eye, the Body, and the Soul (2009), Seaweeds: Edible, Available & Sustainable (2014), Umami: Unlocking the Secrets of the Fifth Taste (2014), and Mouthfeel: How texture Makes Taste (2016))を執筆しています。同氏は、現在、デンマーク美食学アカデミーの総裁、食に関する学術研究プロジェクトSmag for Livet (Taste for Life)の代表を歴任しています。